No.629(04.12.21)

【巻頭企画】

集落排水分野の注目技術

汚泥乾燥車 独自性奏功、納入実績は堅調に推移

発売6年で14台 市町村合併も追い風に飛躍狙う【東芝】

下水道・集排汚泥処理の分野において、遠心薄膜乾燥技術を組み込んだ「汚泥乾燥処理システム」を看板商品に掲げ、独自路線の販売活動を展開する東芝。コンパクトなユニットで容易に生成される乾燥汚泥は、自然発酵に適した水分を残すなど、とりわけ緑農地還元を指向する集排汚泥の処理にマッチした製品と言えるが、中でも、このシステムを車載した「移動式乾燥処理車」は発売以来、堅調に納入実績を積み重ねてきた。さらに、今後加速する市町村合併、資源循環への意識の高まりなど、同製品へのニーズ拡大を後押しする社会的環境も整いつつあり、飛躍的な普及の可能性を秘めている。

【中央省庁/関連団体】

資源循環センター●中越地震による集排施設の被害状況を調査
総務省●個別排水処理施設整備事業の16年度実施箇所
事業費27.3億円 全135地区で1868基新設

【列島トピックス】

群馬県榛東村●長岡地区集排 処理施設内に堆肥化プラント
和歌山県みなべ町●西岩代地区集排 脱臭装置の設置を計画中
島根県金城町●雲城地区集排 来年度着手めざし調査設計中
島根県佐田町●汚泥堆肥化施設に着工、移動脱水車も製作中
市町村合併(16年12月6日)●三重県桑名市
SHORT NEWS FILE
青森県三沢市/秋田市/福島県長沼町/熊本県山江村/大分県武蔵町

【最新プロジェクト紹介】

秋田県協和町●沢庄地区(一般:16年度採択)
富山県南栃市●豆谷地区(一般:16年度採択)
熊本県泗水町●三万田地区(一般:16年度採択)

【データ・ファイル】

全国市町村の漁業集落排水整備人口・整備率【平成15年度末現在】

34都道府県の185市町村、14.1万人の処理実施

本誌ではこのほど、全国の漁業集落排水施設による汚水整備人口(普及人口)に関する最新データ(平成15年度末)を入手するとともに、行政人口をベースとする整備率を算出した。15年度末時点で漁排施設により汚水処理が行われているのは、34都道府県の185市町村。これらの整備人口は合計14万0715人となり、全国人口の0.11%の処理を受け持っている計算。

 

 

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